整理と記録は別物
会議中に急いで書いたメモは順番が入り乱れ、言葉も短く途切れています。こうしたメモを決まった枠にまとめ直す作業は、AIが速く、かなり上手にこなします。しかし議事録は「何が決まったか」を残す記録で、AIには空白をもっともらしい言葉で埋める性質があります。メモになかった決定や担当者が滑らかな文の中に入り込むと、誰も気づかないまま正式な記録になってしまいます。整理は任せても、記録の責任は議事録を配る人に残ると考えてください。
散らばった会議メモを決定・宿題・未決に分ける作業はAIが得意です。ただ、なかった決定が混ざったり否定が逆になったりするため、事前の同意と事後の照合が欠かせません。
会議中に急いで書いたメモは順番が入り乱れ、言葉も短く途切れています。こうしたメモを決まった枠にまとめ直す作業は、AIが速く、かなり上手にこなします。しかし議事録は「何が決まったか」を残す記録で、AIには空白をもっともらしい言葉で埋める性質があります。メモになかった決定や担当者が滑らかな文の中に入り込むと、誰も気づかないまま正式な記録になってしまいます。整理は任せても、記録の責任は議事録を配る人に残ると考えてください。
録音や自動文字起こしをAIに入れるなら、まず参加者に伝えるのが基本です。録音そのものの決まりは国や会社によって違うので、社内規程を確認してください。会議の内容を外部のサービスに入れてよいかどうかも、会社の基準に従います。許可されている場合でも、人名は役割に置き換え、契約金額・顧客情報・人事に関する内容は外すか伏せるほうが安全です。
議事録でいちばん大事なのは、決まったこと、誰が何をするか、まだ決まっていないことの区別です。この三つの欄を固定して頼めば、毎回同じ形で出てくるので確認もしやすくなります。メモにない内容を足さないこと、あいまいな部分は質問として別に残すことを条件に加えてください。
宿題は「担当・内容・期限」の表で受け取ると、抜けている所がすぐ見えます。ただ、メモに担当者や期限がないと、AIが文脈から推測して埋めることがあります。推測で入った担当者は議事録が回るとそのまま定着してしまうので、ない欄は「未定」にするようはっきり書いておきましょう。未定が多いなら、それ自体が会議で決めきれなかったことが多いという合図です。
整理された結果を元のメモと並べ、まず次の項目を確かめてください。特に否定文は、短く書いたメモでは簡単に逆になります。「今月は出さない」が「今月出す」に変わっても、文としては自然に読めてしまいます。
会議に限らず、一人で書きためたメモも同じやり方で整理できます。数日分の考えの断片をテーマごとにまとめてもらったり、やることだけを抜き出してもらったりします。このとき元のメモは消さずに残してください。整理版はAIが解釈した結果にすぎず、あとで文脈が必要になったときは元のメモのほうが正確です。保存するときは、見出しと箇条書きだけの単純な形にしておくと手直ししやすくなります。
議事録は一度共有されると、そのまま根拠として扱われます。送る前に次を確かめてください。